• ベクルリー（レムデシビル:注射薬）、パキロビッド（ニルマトレルビル/リトナビル:内服薬）、ラゲブリオ（モルヌピラビル:内服薬）、ゾコーバ（エンシトレルビル:内服薬）の4種があります。
• このうち重症化予防効果が認められているのはベクルリー、パキロビッド、ラゲブリオですが、重症化効果はベクルリー=パキロビッド>>ラゲブリオ>>ゾコーバとなります。

• 注射薬であり、原則的には入院していなければ使えません
• 初期の臨床試験では重症化を87％減少させたと報告されています
• 高度の腎機能障害がある場合は使えません

• 内服薬なので外来でも使えます
• 初期の臨床試験では重症化を89％減少させたと報告されています
• 重症化徴候も重症化リスクもない場合には使うことができません
• 他に内服している薬の種類によっては、併用することが禁止されていたり、慎重に用いなければならない場合があります
• 高度の腎機能障害がある場合は使えません。このため、処方に先立って血液検査をさせていただく場合があります
• 65歳未満で、重症化徴候がなく、重症化リスクがない方では処方できません

• 内服薬なので外来でも使えます
• 初期の臨床試験では重症化を30％減少させたと報告されています
• 特に、すでにワクチン接種を行った方では、重症化予防効果はほとんど発揮されないという報告があります（*2）。このため、フランスやオーストラリアでは使用が廃止される方向に進んでいます
• 腎機能に関わらず使うことができるので、高度の腎機能障害がある場合によく用いられます
• 妊婦では使用できません

• 内服薬なので外来でも使えます
• 重症化や死亡の予防効果はありません
• 症状の回復までの期間を1日だけ短縮します
• 腎機能に関わらず使うことができますが、併用禁止の薬が多いので確認が必要です