MRI
MRIは強い大きな磁石と特殊な電波(ラジオ波)の力により人体内部の断層写真を得ることが出来る検査です。
MRIは造影剤を使用することなく血管の画像を得ることができます。そのため、脳梗塞や脳動脈瘤などの脳の病気の早期発見に有用です。また、軟骨や靭帯の描出に優れているため、骨以外の運動器の病気の評価にも有用です。
撮影には磁気と電磁波を用いて行うため、放射線による被曝はありません。
X線CT
X線CTは、360度方向からX線を照射し、人体を通過したX線の量をコンピュータ処理することで、人体を輪切りのようにした断面像を得ることができる検査です。
X線CTは収集画像データから任意の断面像や、三次元(3D)画像を作成することができます。また造影剤を使用して撮影することで、より正確な検査を行うことができます。
当院のX線CT装置は16列マルチスライスCTを採用しているため、短時間で広い範囲を撮影することが可能です。
一般撮影
一般撮影とは胸部・腹部・骨の撮影を行う、いわゆるレントゲン撮影です。
平成29年9月より、一般X線撮影装置が一歩進んだ技術を搭載したFPD(フラットパネルディテクタ)に更新されました。
FPDは従来のX線撮影システムと比較して、以下のような利点があります。
- 被ばく線量の低減
- 高画質で診断しやすい画像を提供
- 待ち時間の短縮
- 身体的負担を低減
骨密度測定装置
当院の骨密度測定はDXA法(2種類の異なるエネルギーのX線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差により骨密度を測定する方法)を用いて検査を行っています。DXA法には以下のような特徴があります。
- 誤差が少なく、検査精度が高い
- 検査時間が短い
- 被ばく線量が少ない
乳房撮影
乳房のX線写真のことで、マンモグラフィーと呼ばれています。乳房の大部分は乳腺と脂肪組織構成されているためエネルギーの低いX線を用いて撮影します。撮影の際は乳房を圧迫固定して撮影を行います。
当院では日本乳がん検診精度管理中央機構が推奨(日本医学放射線学会の仕様基準を満たした乳房X線撮影装置)の機器を使用しています。
(撮影機器:富士フイルムメディカル株式会社 AMULET Innovality)
血管造影
血管造影検査とは カテーテルという細い管を動脈や静脈に 挿入し、造影剤を注入して撮影する検査です。
透視画像(X線)を見ながら目的の血管までカテーテルを進めていき、造影剤を注入して撮影することで、血管の走行や状態などの情報を得ることができます。
透視撮影
透視撮影では主にバリウムを使って胃や大腸の検査を行います。
平成28年9月より、最新の透視撮影装置に更新されました。
当院の一般撮影装置と同様にFPDを搭載しており、従来の装置と比較して被曝の低減が可能となり、また、撮影画質も向上しました。さらに、従来は一般撮影室で対応していた下肢全長撮影や全脊椎撮影にも対応可能となりました。
この2つの検査は、従来方式で撮影を行うと手順も煩雑でかなり時間がかかるため、患者様の負担も大きい検査でしたが、新しい装置の導入によって画質の向上はもちろんのこと、手順が簡略化され、従来方式と比較して短時間で検査を終えることが可能となりました。
その他の画像診断装置