画像センター

ごあいさつ

私たち画像センタースタッフは一人一人が患者様第一のもとに、検査の安全と安心、そして質の向上と効率の追求に日々努力を重ねております。
平成19年2月には新MRI装置が導入され、画像の分解能が数段上がりました。頭部においては、体動補正による撮像が可能となり、ほぼブレのない画像が得られるようになりました。今後においては画像診断の役割がますます大きくなって行くと思われます。それぞれのモダリティーの特徴を生かした検査を行い、患者様最優先の診断を効率的に行っていくことに期待しております。
これからも医療の質の向上や人材の育成に努め、地域住民のみならず、各方面からも高く評価されるよう頑張ってまいりたいと思います。

当院のCT・MRI検査は遠隔画像診断支援システムを採用しています。このことにより二重のチェックが可能となり的確な診断に役立っています。また、周辺の医院・クリニックとは高額画像診断機器の共同利用(画像紹介)を行い、読影のサポートも行っています。

これからの病院体勢としては救急医療・予防医療を充実させていきます。私たち放射線技師も各種技術認定の取得や、関連学会に数多く参加し、最新の技術を吸収して、これらを反映できるように頑張っていきたいと思っています。

画像センター長 岡田 啓

画像診断装置紹介
MRI

MRIは強い大きな磁石と特殊な電波(ラジオ波)の力により人体内部の断層写真を得ることができる検査です。
MRIは造影剤を使用することなく血管の画像を得ることができます。そのため、脳梗塞や脳動脈瘤などの脳の病気の早期発見に有用です。また、軟骨や靭帯の描出に優れているため、骨以外の運動器の病気の評価にも有用です。
撮影には磁気と電磁波を用いて行うため、放射線による被曝はありません。


X線CT

X線CTは360度方向からX線を照射し、人体を透過したX線の量をコンピュータで解析し、人体を輪切りのようにした断面像を得ることができる検査です。
当院では2022年3月より、64列マルチスライスCT(GE社製)を導入いたしました。
この装置は、1回転で64断面を同時に撮影できるため、従来の装置と比べて、より高速撮影が可能です。広い範囲をCT撮影する際に、従来では長時間の息止めが必要でしたが、この装置では、わずかな時間、息を止めていただくだけで撮影が可能となりますので、患者様にも楽に検査を受けて頂けます。
また従来は心臓カテーテル検査でしかわからなかった、心筋梗塞などの冠動脈疾患の評価を当院のCT装置で行うことが可能となりました。


一般撮影

一般撮影とは胸部・腹部・骨の撮影を行う、いわゆるレントゲン撮影です。
平成29年9月より、一般X線撮影装置が一歩進んだ技術を搭載したFPD(フラットパネルディテクタ)に更新されました。
FPDは従来のX線撮影システムと比較して、以下のような利点があります。

  • 被ばく線量の低減
  • 高画質で診断しやすい画像の提供
  • 待ち時間の短縮
  • 身体的負担の低減


骨密度測定装置

当院の骨密度測定はDXA法(2種類の異なるエネルギーのX線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差により骨密度を測定する方法)を用いて検査を行っています。DXA法には以下のような特徴があります。

  • 誤差が少なく、検査精度が高い
  • 検査時間が短い
  • 被ばく線量が少ない


乳房撮影

乳房のX線写真のことで、マンモグラフィーと呼ばれています。乳房の大部分は乳腺と脂肪組織構成されているためエネルギーの低いX線を用いて撮影します。
2019年1月より、FUJIFILM社製の最新型のマンモグラフィー装置を導入しました。
この装置は従来のマンモグラフィー装置と比較して以下のような利点があります。

  • 高感度のFPD(フラットパネルディテクタ)を搭載しており、従来より更に少ないX線量(被ばくの低減)で高精細な画像を撮影することが可能。
  • 撮影した画像をすぐに確認できるようになったため、検査中の待ち時間が短縮。
  • 乳房圧迫時の痛みを軽減する「Comfort Comp“なごむね”(圧迫自動減圧制御)」機能を備えており、撮影時の苦痛を減らした撮影が可能。


血管造影

血管造影検査とは カテーテルという細い管を動脈や静脈に 挿入し、造影剤を注入して撮影する検査です。
透視画像(X線)を見ながら目的の血管までカテーテルを進めていき、造影剤を注入して撮影することで、血管の走行や状態などの情報を得ることができます。


透視撮影

透視撮影では主にバリウムを使って胃や大腸の検査を行います。
平成28年9月より、最新の透視撮影装置に更新されました。
当院の一般撮影装置と同様にFPDを搭載しており、従来の装置と比較して被曝の低減が可能となり、また、撮影画質も向上しました。さらに、従来は一般撮影室で対応していた下肢全長撮影や全脊椎撮影にも対応可能となりました。
この2つの検査は、従来方式で撮影を行うと手順も煩雑でかなり時間がかかるため、患者様の負担も大きい検査でしたが、新しい装置の導入によって画質の向上はもちろんのこと、手順が簡略化され、従来方式と比較して短時間で検査を終えることが可能となりました。


その他の画像診断装置


スタッフ紹介
診療放射線技師
12名(男性7名、女性5名)
助手
1名(女性)
取得認定資格
  • マンモグラフィー検診精度管理中央委員会主催 マンモグラフィー認定技師取得
  • 日本X線CT専門技師認定機構 X線CT認定技師

取得技師には、その経験を生かして他スタッフへの教育を行ってもらいます。
最新情報を共有して技術の向上を目指しています。