当院では連携の強化や業務の効率化を目的に、急性期部門、回復期部門、地域包括ケア部門、外来部門、訪問部門の5部門と、隣接したエスペーロでのデイケア部門に分けて業務を行っています。
【部門概要】
入院直後から身体機能を低下させないようにベッドサイドより身体状態の観察を行いながらリハビリテーションを開始します。そして、手術後や装具完成後には早期離床・生活動作向上を目標に基本動作を中心にリハビリテーションを進めていきます。
受傷直後や手術後といった全身状態が十分に安定していない場面では、炎症症状や血圧、呼吸状態などを十分監視し、リスク管理を徹底して行っています。中には、酸素や点滴をした状態で、座位保持や歩行訓練、食事の訓練を行う方もいますが、医師・看護師を始め様々な職種と連携をとりながら、患者さんの状態に合わせつつも、なるべく入院前の状態に戻れるよう関わっていきます。また、患者様、意思を含めた病院スタッフでリハビリ継続の必要性を検討の上、当院の回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟に転棟し患者様個々に応じた目標の達成に向け、リハビリテーションの継続をお勧めすることがあります。
【対象疾患】
- 廃用症候群(原因疾患:内科、外科、泌尿器科等)
- 脳血管疾患
- 呼吸器疾患
- 循環器疾患
- 脊椎疾患(頚椎・胸椎・腰椎椎体骨折、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア など)
- 上肢の外傷・骨折(上腕骨近位端骨折、橈骨・尺骨遠位端骨折、鎖骨骨折 など)
- 下肢の外傷・骨折(大腿骨近位端骨折、脛骨・腓骨遠位端骨折、膝蓋骨骨折 など)
- その他(人工関節の術後、骨盤骨折、変形性関節症 など)
※それぞれの疾患で保存的療法・手術の患者様がおります。
【部門の特徴】
- 入院直後から早期に患者様に合ったリハビリテーションを開始します。
- 他職種連携の上、発症後間もない患者様のリスク管理、精神的ケアを行いながら最大限の運動機能、生活動作能力の向上を目指していきます。
脳血管障害や骨折の手術などのため、急性期で治療を受けて、病状が安定し始めた発症から1~2ヶ月後の状態を回復期といいます。 この時期に集中的なリハビリテーションを行うことで低下した能力の再獲得を目指すための病棟を回復期リハビリテーション病棟と言います。病気や怪我などを負った患者様が、再び生活背景に合った社会生活を送れるように、個々の症状に合わせた療養生活の援助とリハビリテーションを提供します。
【対象疾患】
疾患によって、発症から入院するまでの日数や、入院期間に差があります。
対象疾患 |
入院期間 |
脳血管疾患、脊髄損傷等の発症または手術後、または義肢装着訓練 |
150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷、および頭部外傷を含む多発外傷の場合 |
180日 |
多肢骨折、大腿骨、骨盤、脊柱、股関節または膝関節の骨折、または手術後 |
90日 |
外科手術または肺炎等の治療時の安静により生じた廃用性症候を有しており、手術または発症後 |
90日 |
大腿骨、骨盤、脊柱、股関節または膝関節の神経・筋・靭帯損傷後 |
60日 |
股関節または膝関節の置換術後 |
90日 |
【部門の特徴】
- 365日体制でのリハビリテーションを提供します。
- リハビリテーション科専門医の診察を行います。
- 多職種の職員がチームを組み、集中的に一人の患者様の回復を支援します。
- 月1回、誕生日会を開催し、お祝いをして患者様との交流を深めています。
- 必要に応じて実際に患者様宅を訪問し、在宅での生活環境のアドバイスを行います。
【部門概要】
地域包括ケア病棟では、急性期病棟にて治療を行い症状が安定したもののすぐに在宅復帰することに不安な方や、在宅サービスの調整(介護保険サービス等)が必要な方、集中したリハビリテーションを受けたい方など患者様の疾患を問わずに受け入れを行っています。
患者様の状態に合わせてリハビリテーションを行いつつ、退院後の生活に沿った在宅サービス(訪問看護、訪問リハビリテーション、通所介護、通所リハビリテーション等)の提案を看護師や社会福祉士等とともに行います。
【対象疾患】
- 整形疾患(脊椎椎体骨折、上下肢の外傷・骨折等)
- 脳血管疾患
- 廃用症候群
- 難病(筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症等)
【部門の特徴】
- 60日以内という限られた入院期間の中で、早期退院を目指し他職種と密に連携をとりながら、質の高い支援が行えるよう日々取り組んでいます。患者様、ご家族様が退院後の生活で困らないよう、それぞれの専門知識を駆使し、様々な角度から支援いたします。
- 法人内に訪問リハビリテーションスタッフも在中しているため、必要に応じ退院後の在宅での継続したリハビリテーションについても、密に情報共有ができるため、安心して受けて頂くことが可能です。(※訪問リハビリを受けるためには、医師の指示が必要です。)
- 限られた時間を有効に使うため、Point of care(POC)という関わり方を取り入れています。リハビリテーション以外で短い時間を使い、日常動作(トイレ、整容、更衣、食事など)や歩行訓練などそれぞれに合った介入を進めていきます。
- 退院後を想定し、入院中から今後の人生においての介護予防を重要視しています。リハビリテーションとしては自主トレーニング表を用い、患者様に合ったメニューを提供しています。
病院での外来リハビリテーションを担当しており、地域に根差したサービスを提供しています。
【外来リハビリ】
医師の指示の下、疼痛や日常生活で支障をきたしている方にリハビリテーションを提供しています。また、退院後も継続的なフォローが必要な方や、近隣の医療機関からの紹介によりリハビリテーションを受ける患者様もいます。患者様と目標を共有し、達成に向けたリハビリテーションを提供しています。
<対象疾患>
- 骨、関節疾患(骨折・変形性関節症・人工関節置換術後・スポーツ障害など)
- 神経、筋疾患(パーキンソン病・脊髄小脳変性症・頚髄症など)
- 脳血管疾患(脳梗塞・脳出血・脳性麻痺など)
当院のリハビリテーション患者様は、運動器疾患が約7割を占めています。
年齢層も、スポーツで怪我をされた学生~高齢者まで幅広くリハビリテーションを実施しています。
- 介護認定を受けている患者様はリハビリテーションを受けられない場合があります。
- 担当セラピストがお身体の様子を診せていただき、リハビリテーションの方法や頻度など決定します。
- リハビリテーションは「完全予約制」となっております。
<診療時間>
- AM09:00 ~ 12:30(最終受付12:00)
- PM13:30 ~ 17:00(最終受付16:30)
曜日 |
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訪問リハビリテーションとは、通院や通所が難しい方に対し、かかりつけ医の指示の下、ご自宅へ訪問しリハビリテーションを提供するサービスです。当院では同法人内の「訪問看護ステーションふさ」より看護師や理学療法士が訪問し、住み慣れた地域で最期まで自分らしい生活が送れるよう、生活の再建からお看取りの方まで幅広く支援しています。
【ご利用条件】
- 介護認定を受けた方は、ケアマネジャーを通じて介護保険を適用します。
- 医療依存の高い方(難病指定、がん末期など)は医療保険を適用します。
【対象疾患】
- 脳血管疾患 ・整形疾患 ・内科疾患 ・悪性腫瘍
- 難病(筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症 など)
【訪問区域】
【サービス内容】
- 苦痛の緩和や生活動作に必要な関節可動域を維持・向上させるための運動
- 生活動作に必要な筋力の強化運動
- ベッド上での苦痛の無いポジショニングの提案
- 日常的な生活動作練習
- 家事動作練習や趣味活動の援助
- 屋内外を安全に移動するための歩行練習
- 買い物や公共交通機関の利用練習
- 介助者の負担軽減を目的とした介助方法の提案・練習
- 福祉用具の選定や住宅改修の提案 等
ご相談は、お気軽に「訪問看護ステーションふさ」までお問い合わせ下さい。
【訪問看護ステーションふさ】
- 〒270-1101 千葉県我孫子市布佐837-28
- TEL:04-7189-1114/FAX:04-7189-1275
- 訪問リハビリ診療時間 8:45~17:15 ※訪問看護ステーションふさは土曜日AMも営業
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デイケア(通所リハビリテーション・介護予防通所リハビリテーション)とは介護保険の利用を申請し、要支援1~2・要介護1~5の認定を受けた方が介護老人保健施設や病院など、厚生労働省が定めるリハビリテーション施設に通い、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等のリハビリテーション専門職による「身体機能の維持回復訓練」や「日常生活動作訓練」などが受けられるサービスです。例えば、退院後の在宅生活が不安な方や、達成したい目標がありリハビリテーション専門職の指導を必要としている方がデイケアを利用されています。
当院は「介護老人保健施設 エスペーロ」を併設しています。こちらの施設では病院のリハビリテーションスタッフがデイケアのリハビリテーションを支援することがあります。
デイケアは現在、約100名の利用者様に対し、個々に合わせた目標やリハビリテーションを設定しています。医師、看護師、栄養士、リハビリテーション専門職、介護職員の多職種が連携して、利用者様1人1人の状況を共有し、目標達成に向けてスタッフ一丸となってサポートしています。