
逆流性食道炎
逆流性食道炎はこれまであまり多くない病気でした。しかし、食生活の欧米化や高齢化により日本人でも患者さんが増えてきています。特に油っぽいものをよく食べる方、ストレスの多い方、太っている方、腰の曲がった方は要注意です。
症状
胸焼け
みぞおちの辺りから胸の下のほうへかけて、焼けつく、あるいは、熱くなるような不快感がある。のどのほうまで上がってくる感じがあり、痛みを伴う場合もある。
げっぷ
口の中まですっぱい液がこみあげる。
胸の痛み
食道への刺激が強いと、胸がしめつけられるような痛みを感じる。
胃もたれ
胃の中の食物を消化したり、腸に送り出す動きが弱く、食べ物がいつまでも胃に残ってしまう。
のどの違和感
逆流した胃酸によりのどに炎症が起き、痛みや違和感を感じる。声がかすれたりすることもある。
咳・気管支炎
逆流した胃酸を気管に吸い込んで咳き込んだり、気管支が炎症をおこす。
耳の痛み
食道への刺激がときには耳の痛みとしても感じられる。
原因
食道と胃の境目である噴門部の括約筋(かつやくきん)が緩むことにより胃液が食道に逆流しやすくなります。筋力が低下する高齢者に多く発症する病気ですが、若い人にもおこります。